天宮1号 快適な宇宙の家
ドッキング目標機「天宮1号」はかつて宇宙船「神舟8号」、「神舟9号」とドッキングし、昨年は初めて3人の宇宙飛行士の「家」になった。今回は再び、宇宙飛行士に家のぬくもりをもたらすことになる。北京晨報が伝えた。
◆自転車でフィットネスも可能
天宮1号は実験モジュールと資源モジュールに分かれている。実験モジュールは宇宙飛行士が作業・生活する部屋で、四方の壁がすべてキャビネットになっている。また操作台、ダッシュボード、照明などがあり、宇宙飛行士が休むための小部屋もある。また中間には長さ4メートル、幅1.8メートル、高さ2.2メートルの通路があり、宇宙飛行士はここで運動・作業・生活が可能だ。
実験モジュール内には多くの電子設備があるため、設計士はこれを「隠す」デザインを採用した。宇宙飛行士が使用しないものを中に埋め込むことで、よく整理された環境を提供し、また設備との接触を避けることもできる。神舟9号の任務遂行中、女性飛行士の劉洋氏が天宮1号内で初めて宇宙自転車を使い運動をした光景が、人々に深い印象を与えた。宇宙自転車は今回も役立てられる。
◆寝室、防音カーテンで睡眠を確保
宇宙飛行士の健康で快適な睡眠環境を整えるため、天宮1号には2つの寝室がある。寝室内には独立した照明があり、照明の強さを自分で調整できる。寝室には長方形の寝袋があり、壁には袋が掛けられており、細々としたものを入れられる。中央の黒色の折りたたみ可能なテーブルには、本やパソコンを置ける。またこの寝台列車のような寝室では、分厚い緑のカーテンを引くことで、大部分の騒音をカットできる。