中国新エネルギー車青書が発表 国産EVが世界水準に
中国自動車技術研究センター、日産(中国)投資有限公司、東風汽車有限公司が編纂し、社会科学文献出版社が出版した初の新エネルギー車青書「中国新エネルギー車産業発展報告(2013)」が、9月7日に天津市で発表された。同青書は、「中国のプラグインハイブリッド車(PHV)は、現在のところ海外に大きく後れを取っているが、電気自動車(EV)技術、燃料電池車技術の水準は海外に迫っている」と報告した。内容は下記の通り。科技日報が伝えた。
伝統的な自動車のコア技術の影響を受け、中国のPHVは海外に大きく後れを取っている。中国企業は数車種のPHVを打ち出したが、多くの製品は試作段階にあり、検証と研究が十分に行われておらず、システム最適化と大量生産の条件を満たしていない。重要な原材料と電力・電子部品は依然として、輸入に依存している。完成車と部品の技術力不足により、製品は産業化の初期に位置しており、コストが割高だ。完成車の燃費と信頼性の向上が待たれる。海外の技術は成熟しており、PHVのさらなる発展が容易だ。例えばトヨタのプリウスは1997年に発売され、長年に渡る市場の経験により、技術がすでに成熟化している。改良を行ったプリウスPHVは、すでに米国市場で高い競争力を示している。
中国のEV技術水準は海外に迫っているが、一部の中核技術が欠如している。中国が独自に開発したEVは、完成車の動力システムのマッチング、統合デザイン、コントロールなどの面でコア技術を把握しており、世界先進水準に近い。中国独自の電気駆動システムの性能も世界先進水準に近づいており、試作車のロット生産の需要を満たしているが、高性能EVは信頼性と技術力の面で海外の先進的な製品に後れを取っている。
海外はスマート化電装品の面で良好な自動車産業の基礎を持ち、中国をリードし、すでに一般動力車に大規模に導入しており、産業化の程度が高い。中国はこれまでにコンパクトカーの電動パワーステアリング、大型車の電動エアコンを開発しているが、電動ブレーキシステムは開発中であり、コンプレッサなどの部品・部材は輸入に依存する必要がある。
燃料電池車の技術は海外からそれほど遅れていないものの、依然として産業化段階に入っていない。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月16日