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新種の喘息が発見、中国人科学者が「胸内苦悶喘息」と命名

 咳や息切れといった典型的な症状がなく、唯一の臨床症状は胸が詰まる感覚だけという喘息がある。中国の科学者は長年の期間を経て、世界で始めてこの新種の喘息を発見し、「胸内苦悶喘息」と命名した。関連論文はこのほど、米国の専門的な学術誌「Ann Allergy Asthma Immunol」に掲載された。新華社が伝えた。

 10年前、ある14歳の少年が24時間連続で胸内苦悶を発症し、少年の両親は望みを失いかけていた。少年の治療を担当した浙江大学医学院付属第二病院呼吸専門家の沈華浩氏は、喘息の薬物治療プランを採用し、同時に栄養・心理面のサポートを実施した。沈氏は、「詳細な検査と問診の後、患者の運動後の発症および胸内苦悶の具体的な特徴に基づき、気道誘発試験の実施を決定した。その結果、患者の病状が、喘息の特徴に合致することが証明された」と語った。少年はわずか3カ月で、自由自在に呼吸できるようになった。少年はすでに大人に成長しており、症状が効果的に抑制され、仕事にも影響が出ていない。

 沈氏の率いる研究チームは、多くの学科の専門家も匙を投げる「奇病」が、実際には変異した喘息であることを発見した。専門家は、10年間に渡る研究を開始した。2004−2011年、同チームは胸が詰まる感覚を唯一の臨床症状とする24のケースを発見した。これらの患者は一般的な喘息患者が持つ、喘息や呼吸困難の症状を持たなかった。咳をひっきりなしに繰り返すこともなく、肺の聴診でも「ゴロゴロ」という音が聞こえなかった。しかし患者は気道の高反応性、可逆性気流制限という典型的な特徴を持ち、ホルモン剤吸入、もしくはホルモン剤吸入+気管支拡張剤により、大きな治療効果を得ることができた。呼吸器専門家は、上述した共通する特徴を持つ喘息を、「胸内苦悶喘息」と命名した。

 同チームは10年間の実践により、「胸内苦悶喘息」の治療が難しくないことを証明した。正確な診断と治療を実施すれば、多くの患者は治療後2−3週間で症状が緩和される。

 中国の医学系大学がこのほど共同編集し出版した教材「内科学」、臨床試験用資料「呼吸病学」は、いずれも「胸内苦悶喘息」の内容を収めた。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年11月25日

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