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中日韓先進技術プロジェクト 手術なしの脳腫瘍治療を可能に

 天津医科大学薬学院院長の楊志民教授が率いる研究チームが担当する「生物機能性材料・ターゲティングデリバリーに基づく再生医療新技術研究」プロジェクトがこのほど、中日韓A3先進技術プロジェクトの資金援助を獲得した。同プロジェクトは脳腫瘍患者の手術の痛みをなくし、支保材料薬剤負荷の難題を解決した。人民日報海外版が伝えた。

 中日韓A3先進技術プロジェクトは中国国家自然基金会、日本学術振興会、韓国国家研究基金会が立ち上げた共同研究プロジェクトだ。同プロジェクトは選定された戦略的分野において世界一流水準の共同研究を実施する3カ国の科学者に資金援助を提供し、プロジェクトの実施により卓越した科学技術者を育成し、地域的な問題を共に解決する。

 身体の組織・器官を損傷もしくは機能を喪失する患者は全世界で毎年1000万人以上に上り、損傷の修復と機能再構築は現代医学の解決すべき重大問題となっている。同プロジェクトは組織・器官の再生治療が直面している重要問題を巡り、ナノ級薬剤負荷技術、ナノバイオ材料支保技術、細胞層に基づく組織工学技術を効果的に結びつけ、細胞層技術を重要な基礎とし、生物活性大分子の負荷プランと局部再生治療細胞/支保技術を融合する。再生細胞の高効率生成を実現するほか、これを効果的にターゲットとなる器官に送り込み、その一定方向への分裂と組織との融合を促し、損傷した組織・機関の高効率再生治療を実現する。

 支保材料問題も、同プロジェクトの重要研究内容の一つだ。韓国側の研究機関は、ナノバイオ材料支保を遺伝子・幹細胞の配送に用い局部組織を修復させる面で、豊富な研究成果を手にした。楊教授の遺伝子薬物ターゲティング配送技術と結びつけることで、臨床に適した支保材料の開発と、支保材料薬剤負荷などの先進的な問題の解決が期待される。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年11月15日

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