端午節(今年は6月2日)が間近となった。中国ではこの日にちまきを食べる習慣があるが、ちまきを海外に持ち込もうとすると検疫に引っかかってしまう可能性がある。一部の国と地域は中国大陸部からのちまきの輸入を完全に、あるいは一部禁じており、中国も他国・地域からのちまきの輸入に対して規定を定めている。北京市公安局は公式微博で、ドイツ・フランス・スペイン・台湾を含む23の国と地域が大陸部からのチマキの輸入を禁止しているとし、ネットユーザーに注意を呼びかけた。
北京市出入境検験検疫局の担当者によると、一部のちまきには肉の成分が含まれ、鳥インフルエンザ、口蹄疫、その他の感染症の伝播リスクが存在する。さらに、移動や郵送には長い時間がかかるため、ちまきが変質しやすい。このため、一部の国はちまきの輸入(持込及び郵送)を制限する措置を講じている。
中国の規定によると、肉入りのちまきやハム入りちまきなどは国内への持込及び郵送が禁じられているが、肉が含まれないちまきは問題ない。このほか、水生動物製品、動物性原材料とするミルク及び乳製品、ツバメの巣(缶詰を除く)、生果物、生野菜なども輸入が禁止されている。
▽ちまきの輸入を完全に禁止している国と地域
ドイツ、フランス、スペイン、スイス、デンマーク、インド、インドネシア、ブラジル、カタール、ハンガリー、ベルギー、ロシア、コンゴ、サウジアラビア、ウルグアイ、チェコ、フィリピン、エストニア、ミャンマー、メキシコ、韓国、台湾など。
▽卵黄や肉を含むちまきの輸入を禁止している国と地域
オーストラリア、ニュージーランド、英国、米国、カナダ、日本。 (編集SN)
「人民網日本語版」2014年5月20日