2014年5月15日  
 

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米国はドル覇権を自ら放棄すべき

 2014年05月15日14:58
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 今年に入ってからの4カ月余りで人民元は3%近く下落した。中国政府の為替介入によるものとの声もあれば、人民元の持続的下落を憂慮する声もある。さらには国内政治の必要から、再び人民元に切り上げ圧力をかける外国の政治人物もいる。この問題については、全面的な分析を行う必要がある。(文:石建勲・本紙特約論説員。同済大学財経研究所所長、経済・管理学院教授。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 人民元相場の変化はドルの周期的変化を直接反映している。米国は2008年の金融危機発生以来、危機から脱却し、危機を転嫁するため、金融緩和政策を繰り返し実施し、ドルを大量発行して、世界的な流動性の氾濫を招いた。これによりドル安が続き、人民元およびいくつかの新興国通貨は上昇を続けた。これらの新興国は米国の金融危機の招いた世界的な経済危機に対処すると同時に、ホットマネーの流入、輸入インフレ、輸出コストの増加といったドルの持続的下落によるマイナス効果を苦しみながら受け入れなければならなかった。

 昨年下半期以来、米国は景気回復の勢いが強まり、金融緩和の縮小を開始。新興国通貨は、力強い上昇に転じたドルの挑戦に一様にさらされた。今年に入ってから、トルコ、アルゼンチン、南アフリカ、ブラジル、ロシア、中国など多くの国では自国通貨が大幅かつ持続的に下落し、ホットマネーが大量に流出し、市場が急激に動揺し、経済と金融システムが悪影響と打撃を受けた。

 人民元相場の市場化は急ぎ足で進められている。中国は他の新興国と同様、ドルの周期的変化による苦しみに耐えているが、為替相場市場化改革を揺るぎなく推し進めている。中国人民銀行は3月15日、銀行間直物取引の人民元・ドル取引価格の変動幅をこれまでの1%から2%に拡大すると発表した。これは人民元相場の上下双方向の変動の柔軟性を強化する制度的措置だ。人民元相場の変動幅の拡大は一定のリスクを伴い、人民元の持続的下落も中国の経済と金融市場に一定の悪影響をもたらす。だがこれは為替相場改革が受け止めなければならない痛みでありリスクだ。

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