国防部(国防省)の楊宇軍報道官は26日の定例記者会見で、南中国海や米軍機の接近偵察などの問題について質問に答えた。
中国機2機が米側偵察機1機を遮った際に「危険な」行動をとったとの米国防総省の非難について、楊報道官は「米側の非難は成り立たない。米軍偵察機は中国・海南島周辺空域に接近して偵察活動を行なっていた。中国軍機は法と規則にのっとり識別と確認を行なったのであり、その操作は専門的基準および中米が合意した海上衝突回避規範に完全に沿ったものだ。指摘する必要があるのは、米側は事実歪曲によって世論の焦点を双方軍機の接近距離に向けて意図的な誇張をするのを常に好むということだ。実際には、米軍艦艇・航空機が長期にわたり中国に対して広範囲、高頻度の接近偵察を行なっていることこそが、海空で中米の軍事的安全を脅かし、不測の事態を引き起こす根本的原因だ。中国側は米側に対して、接近偵察活動を即時停止して、こうした事件の再発を防ぐよう要求する」と表明。
「米軍機の対中接近偵察活動に対して、中国軍機は法にのっとり必要で専門的な対処措置を講じた。南中国海の海空における軍事的安全の問題では、中米が調印した海上衝突回避規範は技術的規範を示しただけであり、米軍が対中接近偵察を停止することこそが、この問題を解決する根本的な道だ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年5月27日