2016年5月13日  
 

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日本人カメラマンが梅蘭芳の歴史的資料を寄贈

人民網日本語版 2016年05月13日08:35

梅蘭芳訪日当時の様子を語る資料寄贈者の稲垣喬方さんと梅蘭芳のひ孫の梅瑋さん。

5月11日午後、86歳になる稲垣喬方さんは約半世紀秘蔵してきた京劇俳優の大家・梅蘭芳(メイ・ランファン)の写真や文書などの資料を北京梅蘭芳記念館に寄贈した。「京劇が廃れることは決して無い。これからもその旺盛な生命力で伝承され続けるだろう」と語った稲垣さんは、1956年梅蘭芳率いる訪日京劇団の日本公演の際、日本側の舞台スタッフとしてその文化の旅の一部始終を目にする機会に恵まれたという。京華時報が伝えた。

今回寄贈された写真や文書などの資料は積み重ねると厚さ8センチにもなる。1955年の日本歌舞伎役者の大家・市川猿之助の訪中公演と、1956年の中国京劇俳優の大家・梅蘭芳率いる訪日団の日本公演について詳細に記録されている。資料には訪日京劇代表団が日本で公演した「三岔口」、「除三害」、「雁蕩山」、「鬧天宮」、「秋江」、「貴姫酔酒」などの演目のほか、朝日新聞など日本の報道メディアの詳細な報道、梅蘭芳ら芸術家とプライベートで交流した際に撮影した貴重な写真などが含まれる。

稲垣さんは梅蘭芳記念館の秦華生館長に対し「これらの資料を梅蘭芳記念館に寄贈するのは大事な娘を嫁に出すような気持」と語り、資料はいずれも貴重な思い出の品なので、記念館に寄贈することで今よりもきちんと保管されると考え、寄贈を決めたことを明かした。また稲垣さんは「当時、梅蘭芳は2000人余りの劇場で公演を行ったが、会場は満席で、日本の観客もとても興奮していた」と日本における梅蘭芳の知名度の高さや、梅蘭芳はプライベートでも優しく親切だったとその思い出を語った。


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