6月3日、蘭州市城関区の通渭路小学校の「田園農場」では、5年生の生徒たちが数ヵ月かけて育て上げた野菜を収穫しようとしていた。小学校の屋上に作られた田園農場では、10歳の賽可納ちゃんが大きくなった油麦菜(中国の葉物野菜の一種)を収穫していた。賽ちゃんは「野菜を植えて育てる過程を体験したことで、農民の苦労を知ることができた。今回収穫した新鮮な野菜は家に持ち帰って、家族と一緒に食べる」と取材に答えた。
2015年の春、通渭路小学校では蘭州市楡中県から土と肥料となる牛の糞を購入し、校舎屋上に300平方メートルの「田園農場」を作り、5、6年生の生徒たちが先生の指導の下、花や野菜を植えている。農園は8つのエリアに分けられ、それぞれ8クラスの生徒たちによって世話されている。今年は香菜(パクチー)、茄子、トウガラシ、油菜、大根などの野菜を植えたということだ。
張文博校長によれば、種まきから水やりといった農園の管理は普段から学生が自主的に行い、害虫などの問題が生じた場合は、教師または農業関係者に指導を仰いでいるという。子供たちに農作業の楽しみを実体験させるとともに、中国の農耕文化を理解させ、生徒たちの総合的な能力を向上させることを目指している。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年6月7日