韓国と日本の社会では現在、多くの「非婚族」が出現し、30-40歳でも結婚しない人が増加している。韓国の李美珍さん(31)は、あるプロモーション代行会社の副部長で、「今が最も活発に働く時期で、結婚を考える余裕がない。結婚・出産で席を外せば完全に遅れてしまいそうだ」と話すと、日本の貿易会社で働く橋下里美(35)も、「一人だととても自由。結婚はあこがれておらず、束縛されたくない」と語る。環球網が伝えた。
韓国の「中央日報」と「日本経済新聞」がこのほど、「働き方と子育て」と題するオンラインアンケート調査を実施したところ、回答者の過半数が「結婚してもしなくてもいい」と回答した。特に、結婚より仕事を重視する韓国と日本の女性は、年齢が高くなるほど、結婚に対してより否定的な態度を示した。
韓国では、低い出生率や晩婚、非婚の増加などが問題になり、就職、結婚、一人目出産、二人目出産であるはずの順番が崩壊し、悪循環になっている。「仕事はない、結婚しない、子供がいない」の「3ない」の人々や、「恋愛、結婚、出産、人間関係、マイホーム、夢、希望」の「7つをあきらめた世代」などの言葉の出現は、現状を皮肉るだけでなく、無力感さえただよわせている。
日本では、非婚派の女性は、結婚すると自由がなくなり、束縛されると感じているほか、育児も気の重い仕事で、自分一人ではできないと思っている。一方の非婚派の男性は、結婚する時も、結婚してからも、お金がかかり、自分の生活も安定していない状態では絶対に結婚できないと考えている。総じて言うと、日本の未婚の男女にとって、結婚は魅力のないものになっている。その他、「結婚しなくても、孤独ではない」というのが、日本の多くの男女が結婚しない大きな理由になっている。日本の社会は、独身の人にやさしく、レストランに行けば、「一人前の夕食セット」や「一人鍋」があり、旅行会社は、「一人旅」の商品を販売し、ソフトウェアの会社はバーチャルな相手と会話できるソフトを打ち出すなど、一人でも孤独を感じることはあまりなく、結婚願望も薄くなってしまう。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年6月6日