英紙デイリー・メール電子版の報道によると、米国の動物行動学者リンダ・ケブネル氏は25年前に実験室からチンパンジー達を救出し、自立して生活する能力を身につけるまで6年間辛抱強く付き添った。
それから瞬く間に25年間が過ぎた。このほど彼女はかつてチンパンジーを自然に戻した荒野を再訪した。すると信じがたいことに、かつて実験室から救出したチンパンジーは彼女を覚えており、温かく抱きしめたのだ。
チンパンジーの遺伝子は人類と98.8%まで似ているため、薬品やワクチンの実験に使われてきた。昨年、絶滅危惧種とされてようやく米国は実験を止めた。
ケブネル氏は取材に「チンパンジーは人類が自らを知るうえで多くの貢献を果たしてきた。人類の研究は彼らに多大な苦難をもたらしたが、彼らは人類に恨みを抱くことはなく、全てを許している」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年6月9日