それから二十数年経ち、発掘が進み、今では、楊貴妃が入浴したとされる「海棠湯」、玄宗皇帝が入ったといわれている「蓮花湯」、「星辰湯」が復元され、立派な建物も再現され、美人の湯として、湯の花がお土産として販売されるなど、見ごたえのある観光地となりました。
私も復元され整備されてからも何度も訪れていますが、いつからでしょうか、華清池を訪れても「連理の枝」を思い浮かべロマンチックな夢に浸ることもなく、楊貴妃のお風呂を見ながら思い出すのは、「温泉水滑洗凝脂(温泉水滑らかにして 凝脂を洗う)」の一節。きっと楊貴妃の肌は水を弾いたんだろうなあと。
今はラブロマンスより、ピチピチ肌にあこがれる年代となってしまいました。
唐の時代の美人は太めが流行だったそうで、当時の美人画もだいたいポッチャリ系です。
華清池の敷地内に入ると、肉感的な楊貴妃の像が出迎えてくれます。
ガイドさんがその像を指差しながら、「唐の時代の美人はふくよかな女性でした。」と。
私に向かって、「唐の時代だったら美人ですね。」と。(渡辺直子)
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【西安のおすすめルート】一般的な観光ルート
1日目 城壁、鐘楼、兵馬俑坑、秦始皇帝陵、華清池
2日目 陝西歴史博物館、大雁塔、興慶宮公園
「人民網日本語版」2016年6月12日