8月の「科学のデマ」、中国進出予定のHPVワクチンは危険？

北京市科学技術協会、北京ウェブサイト連合デマ情報打ち消しプラットフォーム、北京科学技術記者編集者協会は、8月の「科学のデマ」を発表した。

◆HPVワクチンは危険？

噂：HPV（ヒトパピローマウイルス）ワクチンの中国での流通が初めて認可された。情報ではこのワクチンには深刻な副作用があり、脳神経機能損傷や記憶障害、血管の詰まり、てんかん、半身不随といった症状が多く確認されている。そのためこのワクチンは英国や日本などの国で、使用が禁止されている。

真相：HPVワクチンは世界で多くの臨床試験がなされており、安全性と効果が確認されてから、健常者の全面的な接種が認められている。HPVワクチンの臨床応用を受けた人は、接種を受けていない人と同じ程度の割合で病気にかかっており、なかには死亡者もいることは事実だが、ワクチン接種との因果関係はまだ確認できていない。