2016年9月2日  
 

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日本の「漢方薬」はどのようにして世界一流になったのか

人民網日本語版 2016年09月02日14:10

日本では、中国医学の医師が「漢方医」、中国医学の薬が「漢方薬」と呼ばれている。1967年、日本政府は、健康保険法を改正し、59種類の漢方薬が保険適用の対象になったため、漢方薬が各大病院でも使用されるようになり、急速に普及していった。新華社が報じた。

80年代、漢方医学は日本で急速に発展を遂げた。漢方薬局は日本全国各地にあり、東京の街中を歩いていると、「鍼灸」や「マッサージ」と書かれたクリニックをよく見かける。また、中国医学を原理とし、漢方薬を原材料とした「薬膳」も、日本の若い女性の間で大人気となっている。統計によると、日本では現在、約2万人が漢方医学を中心とした仕事に従事している。漢方を研究する学術組織や団体も100近くあり、うち大きな影響力を持つ日本東洋医学会は1万人余りの会員を抱えている。

長年、日本で医学研究を行っている順天堂大学医学部の汪先恩教授によると、日本の漢方薬メーカーは、高品質の漢方製剤を生産することを非常に重視しており、漢方薬の品質向上を開発戦略の重要な柱としている。漢方薬の品質を確保するために、日本の漢方薬メーカーは、原料生薬から、漢方製剤ができるまでの過程で厳しい品質管理を行っている。日本の漢方製剤生産は、機械化や連動化、自動化が進み、最新の工芸技術、科学的な管理マニュアルがあるため、その生産は世界一流の水準になっている。

漢方医学が継続的に発展するにつれ、日本政府も漢方医学の応用や研究に一層注目し、サポートを行うようになっている。医療政策の面では、厚生省が、ほとんどの漢方製剤を健康保険の対象にしているほか、一部、鍼灸も健康保険の対象にしている。また、東洋医学の診療科を一般病院の中に設置することも認めている。


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