貴州省の極めて貧しい郷の一つである定威水族郷では昨年の秋学期から、就学前の児童181人が「栄養のある食事」を食べられるようになった。写真は栄養のある昼食を食べる定威水族郷センターの幼稚園児(写真出典:人民図片)。
中国教育部(省)によると、現時点で、中国の29省の1590県が農村義務教育学生栄養改善計画を実施しており、13万4000校をカバーして、学生3600万人以上が恩恵を受けているという。
中国疫病疾病予防コントロールセンターの2012—15年の4年間の追跡モニタリングによると、栄養改善計画の実施により、試験ポイントの地域の学生の平均身長や体重が明らかに向上し、その向上ペースは中国全土の農村の学生の平均値を上回った。15年、男子学生と女子学生の各年齢層の平均身長は12年比で1.2センチと1.4センチ高くなり、平均体重はそれぞれ0.7キロと0.8キロ増加した。貧血率は12年の17.0%から15年には7.8%にまで下降した。栄養不良の問題はすでに改善され、学生の学習能力も向上。欠席率は明らかに下降した。
11年、中国教育部(省)は財政部(省)など15の機関と共同で、農村義務教育学生栄養改善計画の実施を始め、国家の試験ポイント設置や地域の奨励実施試験ポイント設置、食事の条件改善、経済的に困難な学生の援助などに用いられた政府の最高指導機関の手配資金は累計で約1600億元(約2兆6400億円)に達した。栄養改善計画の実施により、試験ポイントの地域の農村では5年間で、学生がお腹をすかせていたり、冷や飯を食べたりしている問題が基本的に解決され、学生の栄養・健康状況は明らかに改善したほか、体質も明らかに向上した。(人民日報記者:張爍)(編集KN)
「人民網日本語版」2017年3月6日
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