「過去1年、南中国海は波立ったが、最終的に穏やかになってきた。情勢はいくらか緩和したのではなく、著しく緩和した。これは中国とASEAN諸国の共同努力の結果であり、地域にとっても世界にとっても幸いなことだ」。中国の王毅外交部長(外相)は8日の両会記者会見でこう語った。人民日報が伝えた。
南中国海問題について、王部長は「現在、南中国海における関係国の行動宣言(DOC)は全面的かつ有効に実行に移され、具体的争いはすでに直接の当事国による対話と協議による解決という正しい道に戻っている。われわれはまた、ASEAN10カ国と南中国海における行動規範(COC)の協議を進めており、共に同意する地域ルールを制定しようとしている」と指摘した。
王部長によると、先月開催された共同作業部会協議には明らかな進展があり、すでにCOC枠組の最初の草案をまとめ、中国とASEAN諸国は共に満足している。
昨年は中国とASEANの対話関係構築25周年、今年はASEAN創設50周年だ。王部長は「25年は銀婚、50年は金婚。地域協力にとって、この2年は二重の喜びであり、どちらも良くし、良いうえにもさらに良くする必要がある。われわれはフィリピンがASEAN輪番議長国としての責務をしっかりと履行することを支持し、ASEAN共同体の構築に助力する」と述べた。
中国とフィリピンは南中国海問題二国間協議制度の構築で合意し、両国の海上警察は協力制度を構築する。2017年は「中国―ASEAN観光協力年」であり、中国とASEANは2020年までに双方間の人的往来を延べ3000万人にするとの目標の実現に努力している。
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