• 南海仲裁
2016年7月15日  
 

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人民網日本語版>>政治

ダブルスタンダードは国際法治への冒涜

人民網日本語版 2016年07月15日15:21

フィリピンの南中国海仲裁裁判のいわゆる裁定が示された後、米国など少数の数カ国は大変高揚し、「法律の尊重」の旗印を掲げて中国に圧力を加えようと企てている。事実を顧みず、不法で無効な裁定の提灯を持つこうした行為自体が法治の精神に合致せず、国際法と国際関係の基本準則に背くものであり、この茶番においてこうした域外政治勢力が演じた不名誉な役割を一層明らかにすると同時に、南中国海問題の関係各国による海上情勢の適切な管理・コントロール、争いの平和的解決に障害をもたらした。(人民日報「鐘声」国際論評)

フィリピンのアキノ政権が南中国海仲裁裁判を一手に仕立て上げて以来、米国、オーストラリア、日本などは、国際法を遵守せず、国際ルールを破壊しているとして、しきりに中国を明に暗に非難し、いわゆる裁定の履行をしきりに中国に要求した。こうした懸命な様は、口には出せない戦略的目的の自然な発露に他ならず、中国側の立場の合理性、合法性をみじんも覆い隠せず、中国側の立場に対する国際社会の正義の勢力の支持を変えることもできない。

米国、オーストラリア、日本といった西側諸国は、南中国海仲裁裁判の問題で堂々と国際法の旗を掲げているが、国際法治関連の自らの問題を扱う際の現実のやり方とは鮮明なコントラストを成しており、その偽善性と横暴性を十分に暴露しているということを指摘しておく必要がある。

長年、西側の一部の国は国際法の適用において、都合が良ければ用い、都合が悪ければ退けるというダブルスタンダードをとっており、違法の「模範」を1つ、また1つと示してきた。世界最大の海洋強国である米国は国連海洋法条約の定める海洋権利を享受し続ける一方で、海洋覇権が制約されることを嫌いから、遅々として加盟せず、義務の履行を回避してきた。米誌フォーリン・アフェアーズは「米国は国連海洋法条約について起訴されたことはない。これは中国と異なり、米政府がそもそも批准していないからだ」と少し冗談めかして指摘した。1980年代、ニカラグアは同国内における米国の不法な軍事及び準軍事行動による主権侵害について国際司法裁判所に米国を提訴し、勝訴した。だが米国は強硬姿勢をとり、この国連の最も主要な司法機関の管轄権に関する判決の受け入れを拒み、実体訴訟手続きへの参加を拒み、裁判所の最終判決を認めることを拒み、履行しなかった。当時、米国のカークパトリック駐国連大使は国際法体系を「半合法、半司法、半政治的な実体」と描写した。これは関係国はその決定を受け入れるか受け入れないかを選択できるというロジックだ。


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