日本の高級百貨店・三越伊勢丹は昨年11月に天猫国際に出店し、主に婦人服・アクセサリー、ベビー・子ども服、生活雑貨を扱う。同社の広報部門によると、ネット店舗の販売価格は日本の販売価格の1.2~1.3倍という。日系企業の多くは「中日同一価格」でEC事業を拡大しており、かつて盛んだった在日中国人の代理購入ビジネスは昨年以降、徐々に姿を消しつつある。
日本貿易振興機構(ジェトロ)ものづくり産業部生活関連産業課の草場歩課長代理は、「従来の取引モデルに比べ、中国の越境EC事業は消費者の口コミへの依存度がより高い。日系企業はソーシャルメディアを利用してブランドの影響力を高めることを学ぶべきだ」と指摘する。花王は昨年、中国のネット有名人である母親たちを招待して日本の紙オムツ工場での製造過程を実際にその目で見てもらった。その後、ソーシャルメディアで製品の使用体験が発信され、広く共有されるようになった。三越伊勢丹はECを販売の新たな成長源とみなすと同時に、これまで中国で開設した複数の実店舗にアフターサービスを強化するよう求めている。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年3月14日
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