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今年もやってきた日本のお花見シーズン (2)

人民網日本語版 2017年03月17日10:13

〇散り行く桜に対する潔さに感嘆

桜が昔から日本人に愛されてきたのは、春の訪れを告げる象徴であるだけでなく、あっという間に散ってしまう桜のはかなくも美しい生命と、その短い命が終わる時の静けさと潔さが日本人の心に響くからだ。

春の訪れを告げる桜の木は、昔から日本人の生活に身近な植物だった。古代には、正確な温度観測データがなかったため、桜の開花は、農業で年に1度の種まきシーズンの訪れを告げるサインだった。特に、何もかもが枯れ果てる長い冬を耐えてきた人々は、早く春が訪れて欲しいという期待を、桜の開花に託したのだ。

また、桜の木は、日本人が重んじる人生観と価値観を体現している。桜の開花はごく短い。蕾が膨らみ、花が咲き、散るまで、せいぜい1週間から2週間で、花びら1枚1枚はとても小さいが、ほころび始めると全ての花びらが一斉に開く。開花後は、あっというまに花びらが雪のように地面に舞い落ちる。さながら生命が終わる瞬間のようで、渾身の力を振りしぼって有終の美を飾る。

日本人は、桜から、短い人生に対する虚無的なセンチメンタリズムを感じ、潔く散る美しさに感動する。だが、それよりも、桜は、限りある生命の中で自分を最大限に生き抜く勇気という素晴らしい贈り物を、日本人に与えてくれる。

桜が一斉に開花して咲き誇り、また一斉に桜吹雪となって散ることも、日本人の強い団体意識とマッチしている。もし山に1、2本しか桜がなければ、開花に対する思い入れもそれほど強くはならない。だが、川の土手に植えられた桜が一斉に開花するシーンは壮観であり、見る人を感動させる。


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