シェア自転車業界では、毎日新しい動きが起こっており、市場シェア争奪戦もだんだんとエスカレート、「都市攻防戦」の段階に突入しつつある。そして最初の決戦地となったのは上海だ。「ofo bicycle」とアリババグループのアント・ファイナンシャルサービス集団傘下の第三者個人信用情報機関・芝麻信用はこのほど、戦略的協力に合意に達したことを発表した。これによると、上海のofo利用者のうち、芝麻信用の信用ポイントが650点以上であれば、シェア自転車利用におけるデポジット99元(1元は約16.4円)の支払いが免除され、ofoのレンタル自転車を利用することができる。また、ofoの競合である玩家優拜も、上海の老舗自転車メーカー・上海永久自転車公司と提携し、市場争奪戦に参入することとなった。北京晨報が伝えた。
〇ofo、「芝麻信用650点でデポジット免除」打ち出す
「デポジット免除」特典サービスは、16日にアプリ上で公開された。注意すべき点は、利用者がofoアカウントに登録した携帯電話番号が、アリペイのアカウントに登録した携帯電話番号と必ず一致していなければならないことだ。この条件をクリアしていれば、デポジット免除サービスを受ける権利が与えられる。
ofoの共同創業者である張巳丁氏は、「最初の試行都市として上海を選んだ理由は、上海における需要をめぐる総合評価による」と話した。北京・上海・広州・深センの4つの一線都市のうち、経済や規範面での評価は、上海が最も際立っていた。具体的には、都市住民の信用レベルについても、上海のレベルは極めて高い。模範都市を試行地として選ぶことは、ofoがこの業務を深めていく上で非常に役立つ。芝麻信用の公式データによると、上海の全ての芝麻信用利用者のうち、主な利用者の芝麻信用ポイントは平均650点を上回っている。張氏によると、「デポジット」免除の「小黄車(ofoの黄色いミニ自転車)」を近く北京でも展開する予定だという。
これまでは、デポジット免除サービスを展開していたのは、シェア自転車プラットフォーム「永安行」だけだった。永安行と芝麻信用が提携し、信用ポイント600点以上でデポジット免除でシェア自転車を利用することができるというサービスを実施していた。張氏は、「信用システムの導入によって、利用者の利用レベルはさらに規範化され、自転車の破損・破壊といった問題が解決されるだろう」との見通しを示した。
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