中国の王毅外交部長(外相)は18日に北京で行ったティラーソン米国務長官との会談後の共同記者会見で「双方の共同努力の下、中米関係は積極的な方向へと平穏に移行し、発展している。両国元首は先月良い電話会談を行い、次の段階の中米ハイレベル交流及び両国関係発展の基礎を固め、双方のチームに努力の方向も明示した。双方は両国首脳会談を近くセットすることについて踏み込んで話し合い、準備作業を始動した。双方はこれについて緊密な意思疎通を保ち、両国元首及び各レベルの交流の順調な成功と実り豊かな成果を確保することで合意した」と表明した。中国新聞社が伝えた。
王部長は「中米は外交、安全保障、経済・貿易、法執行、インターネット、人・文化など広範な分野でハイレベルの対話と実務協力を繰り広げる。中米の経済・貿易関係の本質は互恵であり、双方は貿易・投資協力を積極的に拡大し、経済・貿易摩擦を適切に処理し、互恵・ウィンウィンを実現するべきだ。双方は朝鮮半島の核問題、アフガニスタン、シリアなど地域の紛争問題において引き続き意思疎通と協力を強化し、問題の解決プロセスを後押しし、国連、G20、アジア太平洋経済協力会議(APEC)といった多国間の枠組で緊密な意思疎通と調整を保つことで合意した」と表明。
「中米間にいくつかの溝や見解の違いが存在するのは正常なことだ。私は会談で台湾、釣魚島(日本名・尖閣諸島)、THAADなどの問題における中国側の原則的立場を表明した。われわれ双方は敏感な問題と溝を建設的方法で扱い、管理・コントロールするべきだ」と指摘した。
王部長はさらに「われわれはともに、中米関係の持続的で健全な安定した発展の維持は、両国民の根本的利益に完全に合致し、国際社会の一致した期待でもあると考えている。われわれは、非衝突・非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンの原則に基づき、さらに意思疎通を強化し、協力を拡大し、相互信頼を強化し、溝を適切に処理し、新たな時期においてより大きく進展し、両国及び世界の人々により良く幸福をもたらすよう中米関係を推進することで合意した」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年3月20日
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