交流訪問団のメンバーの一人である元国会議員である櫻井規順さん(82)は、「九一八事変」から1945年までに、偽満州国や内モンゴル地区に、日本の国策として送り込まれた入植者・満蒙開拓団の一員だった。当時、日本の貧しい農民が次々に中国の東北地方に送り込まれた。
45年までに、日本は14回にわたり、7万世帯、20万人を中国の東北地方に開拓移民として送り込み、侵略した。日本が敗戦して帰国して以降、櫻井さんは開拓団のメンバーを訪ね、その調査結果を本にして刊行し、侵略行為が中国人や開拓団のメンバーにもたらした消えない傷を明らかにした。そんな櫻井さんは、「開拓団のメンバーの一人として、侵略者の一人として、一生かけて戦争という悪行について反省し、懺悔し、謝罪している」と話す。
櫻井さんは、「侵略を行った国には歴史的意識が必要で、戦争の責任を負い、教育や歴史資料を通して国を挙げた育成を行わなければならない。戦争を二度と起こさないためには、特に若い人に美化された歴史ではなく、真実の歴史を知ってもらわなければならない」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年3月21日
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