その、羅CEOは、「競合他社がひしめき合っている中国のスマートフォン市場にもチャンスは残っているものの、そのチャンスがどこにあるのかは、スマートフォン業界全体でもはっきりしておらず、霧の中を模索するような状態」と厳しい戦いを予想している。
シャープの中国市場再参入はほぼ0からのスタートとなる。その再参入のために、羅CEOは3年計画を策定し、商品の試投、ブランド力強化、ルートの統合、規模拡大などを一歩一歩進める予定だ。「一つのモデルの販売台数が100万台レベルであれば失敗」と羅CEOは語る。
米市場調査会社・IHS Technologyの中国研究総監・王陽氏によると、「シャープのスマートフォンは日本でずっと販売を続けているものの、販売台数は少ない」とし、「シャープが中国市場で成功することはないだろう。特に、今はサムスンでさえそのシェアを失っており、日本の商品となればもっとチャンスはない」と指摘する。
シャープの中国市場再参入はディスプレイの生産能力消費のため?
実際には、数ヶ月前から、シャープは中国に再投入するスマートフォンの研究開発を行っていた。しかし、中国工業・情報化部(省)が公開している最新情報によると、シャープが再参入に当たり投入するスマートフォンはFS8009で、その外見やスペックは多くの人の期待に応えるものとは程遠く、失望感が漂う。
一方で、シャープが来月にさらに競争力のある全面ディスプレイのスマートフォンを打ち出すという情報もある。
中国のスマートフォンメーカー・小米が最近発売した全面ディスプレイのハイエンドスマホ「Mi Mix」について、羅CEOは微博で、「小米のMIXはレベルがまだ低く、同じ土俵で競争する必要はない」との見方を示している。
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