■期待に値する「スピルオーバー効果」
では、中米の経済・貿易協力の強化は世界経済にとって何を意味するか。専門家の指摘によると、中米両国は人口で世界全体の23%、経済規模で40%、輸出で5分の1、対外投資と外資導入で30%を占める。したがって、中米の経済・貿易協力の強化は両国民にプラスであるだけでなく、世界経済にも実質的にプラスとなる。
「中米経済・貿易協力の程度は世界経済の回復過程に直接影響を与える。例えば、もし中米双方が将来二国間投資協定(BIT)や自由貿易協定(FTA)などの問題で合意に達することができれば、欧州やアジアなど他のエコノミーに対して明らかなデモンストレーション効果を生じる。また、もし中米がインフラ整備で協力を強化すれば、全世界的範囲でコネクティビティを力強く促進する。これらは本質的にいずれも新たなグローバル化の推進にプラスであり、その前向きな『スピルオーバー効果』は軽視できない」と陳氏は語る。
一方、通常一回の会談で全ての問題を解決できる見込みは余りないが、習主席の今回の訪問が二大経済大国である中米両国間の理解の強化、共通認識の拡大、ウィンウィンの追求に寄与し、世界経済における新たな製造、新たな貿易、新たな投資のために良好な外部環境を築く助けとなることは間違いない。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年4月7日
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