建設計画によると、「雄安新区」の範囲は、河北省雄・容城・安新3県および周辺部、さらに白洋淀に及んでいる。記者は3日、東五環から雄安新区の白洋淀に車を走らせた。北京青年報が伝えた。
京開(北京市-河南省開封市)高速道路を南に走ると、南五環から南六環までの区間のあちこちで渋滞に巻き込まれる。南六環を過ぎてさらに進むと、突然視野が広がってくる。雄県に到着後、西に行くと、安新県白洋淀景勝地区に入る。同景勝地区の手前1キロメートルのあたりから、走行する車の数が増え、渋滞が起きた。幸いなことに、交通警察が交通整理を行っており、車はゆっくりとではあるが、前進を続けた。すべての車が、道の両側にあるホテルの駐車場に消えていった。同景勝地区の駐車場はすでに満車状態だった。
交通管理の係員と話すうちに、ほとんどの人が雄安に関する情報を聞きつけてやって来たことが分かった。そのため、降ってわいたように人が押し寄せている。通常なら観光シーズンでもない現在の景勝地区は閑古鳥が鳴き、人っ子ひとりいない。だが、埠頭は多くの観光客でひしめき合い、家族連れの姿が至る所に見られる。遠くから眺めると、澄み切った湖水以外は、あちこちに往来する船で埋め尽くされていた。
午後3時を過ぎると、東の安新県市街地から白洋淀の大張荘に入る車が絶えず続くようになった。道の両側にある農家院(ファームステイ)を探しているのだ。宿泊場所を探しているという口実で地元の人に話しかけてみた。そして、大張荘は県政府所在地から約30分離れており、大張荘に到着してから白洋淀やその他の場所に行くには、船に乗って行かなければならないことが分かった。
ある30代の女性は嬉しくてたまらない様子で、次のように話した。
「国家による雄安新区の建設は、とても良い事だ。 個人的には非常に喜ばしい。去年の旧正月の頃に、県政府所在地で広さ約100平方メートルの新築物件を購入した。当時の価格は1平方メートルあたり約3千元だったが、その後4千元さらには5千元にまで高騰、今年の旧正月前には1万元に達した。雄県では、1平方メートルあたり2万元を突破したと聞いている。値上がり幅に関係なく、大歓迎だ。当然非常に嬉しい。白洋淀の近くにいることは、資源の宝庫の近くにいるようなものだ」。
大張荘では、決して広くはない通りの両側に多くの農家院がぎっしり並んでいた。それらの多くは2、3階建てのこぢんまりとした建物だった。他の地区と比べ、観光業に携わる農民の仕事は、とても栄えているように見える。清潔な通りにはホコリ、汚水、ゴミなどは一切見当たらず、博識の農民たちは、明るく開放的で能弁だった。大張荘に住む人からすると、雄安新区の建設後である今年の清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)連休の観光客は特に多かったようだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年4月7日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn