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春節の海外旅行狙い各国が準備 日韓は遠方志向を懸念

人民網日本語版 2018年01月10日08:58

中国で春節(旧正月、今年は2月16日)が近づき、中国人の海外旅行がもつ巨大な消費能力が、世界中にメリットをもたらすことが予想される。一部の海外企業はすでに「事前の準備」を進めており、中国人観光客ラッシュの訪れを待ち構えている。「環球時報」が伝えた。

▽東南アジアに観光の繁忙期到来

旧暦の新年までまだ一月あまりあるが、タイにはすでに観光産業の繁忙期が到来している。中国国内の複数の航空券検索エンジンが提供した情報によると、春節期間中、北京や上海などの国内主要都市からタイのバンコク、チェンマイなどへの直行便の価格は、普段の約3千元(1元は約17.3円)から約8千元に跳ね上がり、航空券が1枚も手に入らない状況もみられるという。

中国人観光客に人気の観光地の1つであるタイは、昨年の外国人観光客受入数のべ3500万人のうち、約3分の1が中国人だった。中国観光市場の急成長のおかげで、2017年のタイ観光総収入は2兆7600億バーツ(1バーツは約3.5円)に達した。中国人観光客をより多く誘致するため、タイは新たな文化スポットを打ち出して、現地の中国人の特色を際立たせるなどしている。たとえば最近改修されたばかりのバンコクのメナム川ほとりの伝統的建築物「■(覚の見が黄)利宅」などがある。

シンガポールとマレーシアも東南アジアで多くの中国人が暮らす代表的な国で、旧暦新年になると、シンガポールの浜河湾では毎年、「春は河畔に」と題した記念イベントが行われる。今年は2月14~24日で、初めて伝統行事のチンゲイ・パレードと合同で行われ、現代の科学技術的要素をより多く取り入れて、観光客に「スマート国家」ならではの新年のイメージを紹介するという。

マレーシアは格安航空会社の優位性を十二分に活用し、中国路線を積極的に増やし、レジャー観光を普及宣伝し、春節連休期間により多くのチャンスをつかみたいとしている。カンボジア、フィリピン、ベトナムなどの東南アジア各国も、春節期間の取り組みを積極的に進め、さまざまな特色ある観光商品によって中国人観光客の誘致をはかる。


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