山東理工大学の科学技術成果、「フロンを生まないポリウレタン新型科学発泡剤」特許技術に、5億元(約80億円)の値がつき売却されることが明らかになった。中国青年報が伝えた。
山東理工大学党委書記の呂伝毅氏が記者会見で発表した情報によると、世界のポリウレタン産業は長期的に物理発泡剤技術を用いてきた。先進国では第4世代の製品が開発されたが、オゾン層の破壊、温室効果の発生という難題を解消できていない。山東理工大学教授の畢玉遂氏が率いる研究チームは13年の時間をかけ、2011年にフロンを生まないポリウレタン化学発泡剤を発明した。
この発泡剤は、ポリウレタン、ポリ塩化ビニール、発泡スチロールに用いることができ、軟質・硬質・半硬質ポリウレタンフォームに適用できる。軟質はマットレス、ソファー、衣料品、自動車のシートなどに、硬質は冷蔵庫、冷凍庫、コンテナなどの冷却装置・設備、暖房配管、建築物の屋根、外壁の断熱・保温、空調配管の断熱・保冷、木材の代用品などに、そして半硬質は自動車などの交通ツールの装飾、エネルギー吸収、緩衝材などに用いることができる。同成果はクリーン・エコロジー・省エネで、高い経済価値を持つ。同成果はすでに外壁の保温、板材の生産に応用されている。その他の工業分野での応用に向けた試験も、全面的に展開中ということだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年4月11日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn