米「ワシントン・ポスト」の報道によると、ブリッジスさんは当時の様子について、「航空会社の責任者が乗客に、『4人飛行機から降りないと、フライトできない』と伝えていた。引きずり降ろされた乗客は、『自分は医師で、翌日朝に診察を控えているため、降りることはできない』と降りるのをずっと拒否していた。
また、別の乗客のアンスパックさんによると、 「自発的に降りてくれる乗客がいなかったため、ユナイテッド航空はパソコンのシステムを使って、降りてもらう乗客4人を決定した。その4人に医師も含まれていた。降りるのを拒否すると、保安官たちが強制的にこの医師を飛行機から降ろした。彼の口からは血がたくさん流れていた。引きずられている時は放心状態に見えた。この医師は10分後に再び機内に戻って来て、『just kill me!』、『I want to go home!』と何度も叫んでいた」という。
ユナイテッド航空は、2週間前にレギンスを着用した女性二人の搭乗を拒否してトラブルが発生したばかり。ムニョスCEOは10日の声明で、「このような失望させられるトラブルが起きてしまい、非常に悲しい。強制的に降ろされた乗客には深くお詫びする」と陳謝し、事態の把握に当たっており、男性本人と連絡を取って問題の解決に努めていると強調した。シカゴ航空局も同日、「標準的な業務手続きに従っておらず、航空保安官が取った行動はどう考えても容認できない」と指摘。この保安官を同日から休職処分にし、今後も徹底的に調査を行うことを明らかにした。
中国外交部(外務省)の陸慷報道官は12日の定例記者会見で記者からの質問に答えた。
【記者】オーバーブッキングのため、ユナイテッド航空がある乗客に飛行機を降りるように指示したものの、それに応じなかったことから、強制的に乗客を引きずり降ろした様子を映した動画がここ数日、ネット上で広く話題となっている。ある報道によると、この乗客は中国人ということだが、これは事実なのだろうか?中国側はこの報道に関してどのような見方を示しているのだろうか?
【陸報道官】初歩的な理解によると、この事件で負傷した乗客はベトナム系米国人であるということだ。この件について、ホワイトハウスの報道官は11日、米国の関連当局が現在、同事件の調査に当たっていると明らかにしている。我々もこの事件が適切に解決されることを願っている。
(編集KN)
「人民網日本語版」2017年4月12日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn