中国の衛星「実践13号」が12日19時4分、「長征3号乙」ロケットにより、西昌衛星発射センターから打ち上げられた。これは中国初のハイスループット通信衛星だ。通信容量は20Gbpsで、中国でこれまで開発されてきた通信衛星の合計を上回る。同衛星は中国で初めて電気推進発射技術を採用した高軌道衛星で、軌道上の寿命は15年。北京日報が伝えた。
衛星の通信容量の拡大は、伝送能力の強化を意味する。同衛星プロジェクトを担当する劉方氏は「マルチビームの切れ目なき切り替えにより、航空機・車両・船舶の端末の自動追跡・捕捉機能に合わせることで、同衛星は技術的に航空・海運・鉄道など各種交通ツールの乗客を世界とつなげ、ネット接続体験を変えることができる」と話した。
「空のブロードバンド」が近年、注目を集めている。従来の技術では機内の通信速度は10Mbpsにしかならなかった。ネットを利用する人が多ければ、ページさえ開けないほどだ。同衛星はKaバンドのブロードバンド通信技術を採用し、機内端末は400Mbps(下り)の通信速度を提供する。
また、列車は中国で最も大衆的な移動手段だ。4G基地局が列車全体に提供できる通信速度(下り)は10Mbps未満で、1000人以上のネット接続の需要を満たすことができない。同衛星ならば数百Mbps(下り)の通信速度を提供できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年4月13日
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