中国のテクニックを学び、中国を破る日本
上海市卓球・バドミントンセンターの段翔センター長は取材に対して、「スピード、回転、パワーが卓球で一番大切な要素。日本の卓球は20年近く戦略改革を続けており、テクニックは中国のスタイルを学び、スピード優先の道を歩むことで大きな成功を収めている」と説明する。
中国の戦法「前陣速攻」はスピード重視で、そのテクニックは大きな優位性を誇り、数十年に渡って勢いのあるまま栄え続け、世界一の座を守ってきた。今、日本が中国の成功例に学び、そのスピードは中国よりも速くなっているほどだ。日本は20年近く研究と練習に打ち込み、独自のループドライブ戦法を編み出した。女子選手の中で、平野のスピードはほとんどの中国の選手よりも速く、そのスピードについていけるのは劉選手ぐらいだ。
段センター長は、「平野が中国の選手に3-0のストレートで勝ったということは、彼女のスピードという持ち味における圧倒的な優位性があるということ。スピードがなければ、彼女の今のパワーや回転だけでこれほど簡単に勝つことは不可能だ。中国の女子選手はテクニックの面でかなり男性化しているが、その代わりスピードがある程度犠牲になる。中国代表を務めてきた女性選手のうち、スピード、回転、パワーがどれも際立っていたのは李暁霞で、最もバランスが取れていた」と説明する。
今回のアジア選手権で、馬龍と許▲(▲は日へんに斤)が韓国人選手と日本人選手に早々に負けるという波乱が起きたことについて、段センター長は、「馬龍の実力は依然として世界トップレベルで、負けたのは単なる偶然。許選手はバックハンドに弱点があり、海外の選手がそれを研究し、攻略法を見つけている。中国の卓球のテクニックの発展は、スピードをメインにし、それに回転とパワーを加えた形になっている。今の日本はスピードが飛躍的に向上し、中国にとっては実質的な脅威となっている。しかし、中国がそれに慣れれば、日本のその脅威は弱まるだろう。その他、中国はスピードを一層向上させなければならない。スピードの点で日本を圧倒しなければ、世界一の地位を保つことはできない」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年4月17日
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