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日本のゴシップ誌が「日本に5万人の中国人スパイ」と報道

人民網日本語版 2017年04月18日16:09

「日本国内には5万人の中国人スパイがいる!」と題した、日本の「週刊大衆」最新号の記事は相当センセーショナルだ。同誌は60年近くの歴史をもつ週刊誌で、その発行部数は業界6位の20万部以上。従来同誌の立場は親中でも反中でもなく、テーマ選びの重要な基準は売れるかどうかだ。日本右翼のリーダーである櫻井よしこ氏が在日中国人留学生8万人をスパイと中傷したことで、元々政治に関心のなかったゴシップ誌もこれを取り上げ注目を引こうとしている。「中国の脅威論」の捏造と誇張に熱中する日本国内の傾向は憂慮すべきものだ。ある日本専門家は17日、環球時報の取材に「日本の極右政治屋とメディア関係者は保守主義と民族主義を広めるために中国関連の事情を極端化させることにすでに慣れている」と述べた。環球時報が伝えた。

週刊大衆の記事によると、「スパイ防止法が不完全な日本では先進国の中で最もスパイが活動しやすい国となっている。中でも最も多いのが中国人スパイ。中国人スパイの具体的人数は3万人とも5万人とも言われる」としている。環球時報の調べでは、日本法務省が昨年9月に公表した統計によると在日中国人の総数は70万人余りだ。

同誌にスクープを提供したのは『「対日工作」の内幕――情報担当官たちの告白』の著者でフリージャーナリストの時任兼作氏。時任氏が週刊大衆に語ったところによると、中国人スパイ網は東京の中国大使館、及び札幌、新潟、名古屋、大阪、福岡、長崎の総領事館を中継基地とし、中華街の幹部がサポートとなり、中国からの留学生、就労者、学者、文化人、さらには飲食店店員、ホステス、マッサージ嬢までもを組み込んだ巨大なネットワークを形成しているということだ。国際アナリストの井野誠一氏は同誌に対し、「日本で華人団体を統括しているのは中国諜報活動の中心である人民解放軍参謀部または情報部。日本国内には規模の大きい華人団体が6団体あり、その会員は約60万人」と語った。

「スパイによる脅威」の意図的な誇張は、一部の日本人に相当受け入れられている。日本の右翼女性作家の櫻井よしこ氏は以前、在日中国人留学生約8万人をスパイと中傷した。こうした誇張は、よりセンセーショナルな中国脅威論をしばしば伴う。

中国社会科学院日本研究所助手研究員の盧昊氏は環球時報の取材に「週刊大衆はゴシップ誌であり、まずその信憑性は差し引いて考える必要がある。ましてや在日中国人多数がスパイとの主張に関しては、全く根拠を欠く。実際には両国間の緊密な人的交流を中日関係の安定を保証する礎と考える声が中日双方で主流派だ」と指摘。

そして、「日本メディアがいわゆる『中国人スパイ』を再三誇張するのは、相当程度において保守勢力と極右による世論への干渉の1つの手段だ。中国との競争・対立に関するものでありさえすれば、真偽を問わず、彼らにとっては取り上げて構わない材料となる。中日間のこうした雑音はここ数年高まりつつある。これは相当程度において中日の経済力の逆転が原因だろう」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年4月18日

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