重慶市の信号機の傍には横断歩道を渡る際に携帯電話から目を離し、交通安全に注意するよう呼びかける標識が掲げられている(撮影:陳超)。
中国新聞出版研究院が実施した第14回全国国民読書調査の結果が18日に発表された。過去1年間で成人の読書スタイルのデジタル化が大幅に進んだことが、調査の結果明らかになった。またその中で成人の1日あたりの携帯電話の平均利用時間は74.4分と、前年比で19.6%増加した。経済日報が伝えた。
中国新聞出版研究院の魏玉山院長は、「デジタル読書における成人の1人あたりの携帯電話利用時間は1時間を上回った。一方、kindleなどの電子書籍リーダーで読書をする人は減少傾向にある。モバイル読書のための端末デバイスとして携帯電話が占める割合が上昇の一途をたどっている」とコメントした。
報告によると、中国では2016年、インターネットを利用した成人のオンライン読書率および携帯電話による読書率はいずれも上昇。一方、それ以外のデジタル読書デバイスを利用する割合はやや低下した。具体的にみると、2016年のインターネットによるオンライン読書を経験した成人の割合は55.3%と、前年比で4.0ポイント上昇した。また、携帯電話による読書を経験した人は同6.1ポイント増の66.1%。電子書籍リーダーやタブレットなどの端末機器を利用してデジタル読書を経験した人は前年比でやや減少した。
携帯電話による読書のうち、微信(WeChat)による読書時間が全体の35%を占め、平均時間は26分に達した。読書者数から見ると、2016年、成人の62.4%が「微信で読書をしたことがある」としており、2015年(51.9%)より10.5ポイント上昇した。また、やや意外なことに、農村部住民の微信による読書時間が都市部住民を上回った。統計データによると、都市部住民の微信による読書時間は40.99分だったが、農村部住民は42.70分となった。
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