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中国に今も存在する男女の「職業分離」 看護師と幼稚園教諭が最も顕著

人民網日本語版 2017年05月09日16:11

報酬、体力、考え方などの影響によって、職業の中には、男性・女性それぞれに合った仕事があると広く認識されており、ある職業に就いている人が、男性のみ又は女性のみ、もしくは男女の割合が著しく偏っているケースが見受けられる。「男性看護士」や「女性獣医」が好奇や疑念の目に晒されることは少なくない。男女平等を求める声がますます高まる現代社会において、一部の職業における性別の偏りや蔑視が今もなお存在することは否めない。中国青年報が伝えた。

先週、中国青年新聞社社会調査センターと問巻網は、2016人に対するアンケート調査を共同で実施した。その結果、「一部の職業では、男女の職業分離現象が見られる」と答えた回答者は78.1%に達した。具体的な職業については、「看護士(53.4%)」と「幼稚園教諭(53.2%)」が飛びぬけて高く、これに続いたのは、「建設作業員(39.9%)」、「家政士(38.8%)」、「警察官(35.7%)」、「長距離バス運転手(33.1%)」、「獣医(31.4%)」、「プログラマー(26.6%)」だった。男女の職業分離が生じる主な原因としては、「体力的な条件(59.3%)」、「危険な仕事(47.2%)」、「伝統的観念(44.4%)」の3つが挙がった。

〇「男女の職業分離が著しい職業が存在する」78.1%

看護士の李懿さん(仮名)は、河北省石家庄市にある病院の内科に30年近く勤務してきた。彼女が所属する内科には計13人の看護士がいるが、全員女性だという。「科に関係なく、男性看護士は極めて少ない。大学在学中、男子生徒はクラスメート40人中わずか8人だったが、私のクラスはまだマシな方だった。私のクラス以外に看護科は2クラスあったが、2クラスとも学生は全員女性だった。看護科に入る男子は本来極めて少ない。私のクラスにいた男子生徒も、卒業後に全員転職した」と李さん。

胡国炎さん(28)は、河北省のハイテク企業でプログラマーとして働いている。会社には40人あまりのプログラマーが在籍しており、うち6人は女性だが、プログラム開発業務に100%携わっている女性は1人しかいないという。「プログラマー採用募集に応募する女性が、そもそも極めて少ない」と彼は話した。

北京の事業機関で働いている蕭穎茹さん(仮名)も、プログラマーは圧倒的に男性が多いと指摘する。「ほぼ7割が男性で、残り3割の女性も、主にプログラミングテスト作業に携わっている。この種の仕事で女性が管理職に昇進できるチャンスは極めて少ない。女性の側も、昔からこのような仕事を敬遠していた」と蕭さんは語った。


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