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中国の熱烈なファン3人が語る松山バレエ団

人民網日本語版 2017年05月25日10:44

上海のコレクター、鄭健強さんには一つの願いがある。それは「バレエの女神」で、二代目の「喜児」役を演じている日本人バレリーナの森下洋子さんと会い、1971年のプログラムを手渡したいという願いだ。松山バレエ団の看板役者である森下洋子さんはその年、初代の「喜児」役を演じた師の松山樹子氏の後を継ぎ、初めて中国の舞台に立った。新華網が伝えた。

また鄭さんだけでなく、森下さんの古い中国の友人である尹建平さんと辛麗麗さんも首を長くして、松山バレエ団の15回目の訪中公演の演目「白毛女」に期待している。彼らの間には縁と物語があり、そして交流を通じて深い友情を築いている。

◆歴史を物語るプログラム

鄭健強さんはバレエを愛し、バレエを理解しているだけでなく、松山バレエ団に対しては特に深い思い入れを抱いているという。

分厚い松山バレエ団の公演資料をめくりながら、鄭さんはよどみなくその歴史を語りだした。1958年の初めての訪中公演のプログラム、「解放日報」や「新民晩報」などの新聞記事の切り抜き。さらに1964年、1971年、1978年、1984年などの訪中公演のプログラム。これらの黄ばんだ古い資料には、鄭さんの松山バレエ団への熱い思いが込められているだけでなく、中日の民間交流の友好における歴史的な証でもある。

鄭さんはこれまでに松山バレエ団の公演を3回鑑賞したことがあるのだという。なかでも最も忘れがたいのが2011年に上海大寧劇院で鑑賞した「白毛女」だという。鄭さんは、「その公演では私を含む多くの観客が感動のあまり涙を流していた。彼らの熱意に深い感銘を受けた観客たちは、まるで『白毛女』の時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えたためだ。さらに私を感動させたのが森下さんだ。彼女は当時すでに63歳にも関わらず、バレエを続けており、この芸術をたゆまず追い求める精神、中国文化への理解と熱意に非常に感銘をうけた」と語った。

松山バレエ団は今月23日、上海大劇院で「白毛女」を上演する。鄭さんは森下さんに、1971年の訪中公演時のプログラムを記念品として贈呈するつもりだという。鄭さんは、「芸術は交流し、吸収しあうものだ。今後も訪中公演を行うことを期待している」とその思いを語った。


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