オンライン決済サービス「支付宝」(アリペイ)は、今月末までに浙江省杭州市の市街地中心エリアを走る路線バスで支付宝サービスが利用可能になり、6月末には市街地のバス約5千台の全てで同サービスのカバーを実現すると宣言した。今後、市民と観光客はバスに乗る際に現金ではなく、携帯電話か公共交通カードをかざすだけで乗車できるようになる。中国新聞網が伝えた。
支付宝は昨年8月より、各地の公共交通集団と事業提携を開始した。南京市・済南市・紹興市・湖州市でも支付宝によるバス乗車を試験実施している。記者の調べによると、杭州市以外でも、武漢電子公共交通カードもすでにオンライン申請が可能となっている。
広州市の路線バス電子決済システム「羊城通」と支付宝は今年4月、「インターネット+」をめぐり全面的に協力することで合意した。広州市民は将来的に羊城通を支付宝と結びつけることで一枚の電子カードを作り、実体カードを携帯する必要がなくなる。
バスはモバイル決済を利用するシーンとして適した条件を備えている。全国人民代表大会代表の虞純氏は、30年以上の運転経験を持つ杭州路線バスの元ドライバーだ。彼女によると、乗客が小銭を持ち歩くのも不便ならば、バス会社側もこうした小銭を運び、集計する手間も少なくない。しかも偽札というリスクもある。そのため彼女は退職後、キャッシュレス乗車を実現できないかと考え続けていたのだという。
彼女の願いがようやく実現することになる。偽札や釣銭などの問題も、スマートな決済方法により解消されることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年5月25日
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