国家海洋局が4日発表した情報によると、有人潜水艇「蛟竜号」は4日、北西太平洋ヤップ海溝における今年初の潜水作業を完了した。採取した白い海綿4匹、美しいクモヒトデ1匹、岩石5個など、海底生物及び地質サンプルが注目を集めている。科技日報が伝えた。
国家海洋局第三海洋研究所研究員、本航行段階首席科学者の陳新華氏は「海綿は8000種類以上あり、4つの綱に分かれる。今回のサンプルはいずれも六放海綿綱で、その圧倒的多数の海綿が深海で暮らしている。外観から判断すると、4匹は少なくとも2つの種類に属している。これは同海域の海綿の分布を理解するため、価値あるサンプル資源を提供した。また深海は比類なき生物遺伝子資源バンクであり、海綿の体には共生微生物が存在する。これは新構造活性化合物を生む重要な源であり、未来の薬品の開発に向け有利な条件を整える」と説明した。
今回の潜水作業は技術潜水で、潜水深度は4187メートルに達した。主に潜水艇の作業状態とバランスを確認し、すべての機能・データの全面的な試験を行い、潜水艇そのものの作業ツールとしての技術性能を検証した。蛟竜号は5日、中国大洋第38次航海第3航行段階の7回目の潜水作業を実施する見通し。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年6月5日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn