中国航天科技集団チーフエンジニア、月探査第3期プロジェクト副チーフエンジニアの孫為鋼氏は北京市で7日、中国月探査第3期プロジェクトの全体状況を説明した。孫氏は、「輸送能力と探査機をさらに拡大し、生命維持システムを追加し、製品の安全性と信頼性を高めれば、中国は有人月上陸の基礎を備えることになる」と述べた。科技日報が伝えた。
孫氏は世界宇宙探査大会2017の席上で、月探査第3期プロジェクトは「長征5号」ロケットを用い、8トン余りの月探査機「嫦娥5号」を海南文昌航天発射場から打ち上げると説明した。プロジェクトは複雑なプランを採用する。嫦娥3号の月面軟着陸を踏まえた上で、月表面のサンプリングや掘削サンプリング、月サンプル密封技術、月面離陸技術、月軌道ドッキング技術、サンプル移転技術を習得しなければならない。また複数回の分離、高精度軌道測量・制御が必要になる。孫氏は、「難易度が高いが、そこから得られるものも大きい」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年6月8日
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