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月面ローバー「玉兎号」から得た成果を振り返る

人民網日本語版 2016年08月03日15:42

月面ローバー「玉兎号」は先月31日、私たちに永遠の別れを告げた。月に上陸したその日から、「玉兎号」は毎日太陽が昇ると休みなく測量し、計算し、十数日後に太陽が山に沈むまで休まなかった。このような日々を1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、そして2年間も繰り返していった。本来の設計上の耐用年数は3ヶ月だけだったが、「玉兎号」はその耐用年数を大きく上回り2年半もの間、真面目に働き続け、月面作業の最長記録を樹立した。その間、「玉兎号」は月探査機「嫦娥3号」と7テラバイトものデータを記録し、人類の宇宙探査事業に向け多くの重要な研究成果を生み出した。これらのデータはすでに国内の1000校以上に共有され、未来の研究に向け力を発揮している。人民網が伝えた。

◆初めての月の断面図を作成

「玉兎号」には月探査レーダーが搭載されており、走行しながら探査することで、人類史上初の月の地質断面図を作成した。そして月の「雨の海」の火山の歴史や月面から深度330メートルの地質構造・特徴を明らかにした。また月で新たな玄武岩の類別も発見した。

◆月に水がないことを証明

「嫦娥3号」と「玉兎号」が協力し、月に水がないという直接的な証拠を初めて発見した。ハッブル宇宙望遠鏡が観測した月面の水分は中国の今回の発見を2桁上回るが、今回の観測は過去最低の数値を記録し、世界で初めて月に水がないことを確認した。

◆初めて月から地球観測

世界で初めて極紫外線カメラを開発し、月から地球周辺(地球15個分の半径)のプラズマ層の極紫外線観測を行い、地球のプラズマ層画像データを1300枚以上獲得した。世界で初めて地球プラズマ層の端が、磁気圏あらしにより膨らむことを明らかにした。太陽活動の地球空間環境への影響を明らかにし、地球プラズマ層のスケールと時期活動の強度の間に反比例の関係があることを確認した。これによってプラスマ層の空間構造が地球の磁場・電界の拘束と制御を受けるという最新の観点を打ち出した。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年8月3日

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