中国の調査機関・胡潤研究院が8日に発表した「2017年胡潤慈善ランキング」によると、浙江省の物流キングで伝化集団有限公司の創業者の徐冠巨氏(56)とその家族が30億元(1元は約16.2円)を寄付して中国一の慈善家になった。騰訊(テンセント)の五虎将と言われる5人の創業株主のうち、陳一丹氏(46)が寄付金額22億5千万元で2年続けて2位になり、累計寄付金額は63億元を超えた。3位は許家印氏の12億4千万元。第一財経網が伝えた。
このほか盧志強氏、陳天橋氏と妻、王健林氏、胡葆森氏らが上位10位以内に入った。ネット有名人のpapi醤氏(30)はランキング入りした最年少の慈善家になった。
同研究院のまとめた統計によると、累計寄付金額が5億元を超える存命の中国人慈善家は昨年より7人増えて58人になった。馬化騰氏、馬雲氏、李嘉誠氏、プリシラ・チャン氏はいずれも累計寄付金額が100億元を超える。
▽教育分野への寄付が人数最多
今年は教育分野に寄付する人が最も多く、44%を占めたが、前年よりは2ポイント低下した。次に多いのは慈善基金団体などの社会公益事業への寄付で20%を占め、前年並みだった。貧困扶助への寄付が増加を続け、前年比6ポイント上昇し、17%で3位だった。文化分野への寄付は昨年並みの6%で4位。
教育分野への寄付には、学校の建設、各種奨学基金団体への寄付や基金団体の設立、教員や生徒・学生への奨学金、困難を抱えた生徒・学生への支援、各地の慈善団体への寄付などがある。寄付先で最も多いのは引き続き母校で、ランキングでは26校の名前が挙がった。
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