中国の習近平国家主席は7~10日、カザフスタンを公式訪問し、上海協力機構(SCO)の加盟国首脳理事会第17回会議とアスタナ国際博覧会の開幕式に出席した。王毅外交部長(外相)は習主席のアスタナサミット出席について、上海協力機構の新たな発展を先導したとして、具体的に次の点を指摘した。中国新聞社が伝えた。
(1)上海協力機構加盟国の結束力を高めた。今年は上海協力機構憲章調印15周年、上海協力機構加盟国長期善隣友好協力条約調印10周年だ。今回のサミットで加盟国は両文書が集中的に体現する「上海精神」を新たにし、複雑で変化に富む国際・地域情勢を前に結束力を高めた。
(2)上海協力機構発展の大きな方向性を示した。習主席は次回サミットを来年6月に中国で開催することを発表。輪番議長国の引き継ぎにあたって中国側の考えを明らかにし、上海協力機構の今後の発展について基本理念を明確にした。また、団結・協力を強固にし、各自の核心的利益の維持を支持し合う必要性、連携して試練に対処し、地域情勢の安定・安全を確保する必要性、上海協力機構の役割を発揮し、アフガン問題の政治的解決プロセスを推し進める必要性、各国の発展戦略を連結し、地域統合と経済グローバル化の過程で各国民に利益をもたらす必要性を強調した。
(3)上海協力機構協力の新たな提案を行った。習主席は政治、安全、経済、人、文化、対外交流分野の上海協力機構の協力について具体的な提案を行った。現在に立脚するとともに長期的視点も備え、上海協力機構のより包括的な協調、より実務的な協力、より効率的な行動に向けた発展を推し進めるものだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月12日
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