俳優の黄磊(ホワン・レイ)が主演を務める、日本の名作漫画をリメイクしたドラマ「深夜食堂」の中国版は12日の放送開始早々ドラマや映画などの情報コミュニティサイト・豆瓣網でいきなり3ポイント前後という低評価のスタートとなり、その後はさらに下がって2.3ポイントとなっている。北京日報が報じた。
同サイトでは、「深夜食堂」に3万人以上が評価し、そのうち90.9%の評価が一つ星。中国ドラマの中では、ほぼ過去最悪の評価となっている。低い評価をしたネットユーザーからは、「中国の深夜食堂で、インスタントラーメンや魚松飯(魚のそぼろのふりかけご飯)を食べるなんてありえない」や、「マスターも日本人みたいな服を着ていて、中国の料理人にはとても見えない」などの声が寄せられており、このリメイク版は、中国らしさが考慮されておらず、心がこもっていないと感じた人が多いようだ。また、黄磊が演じる食堂のマスターの顔には、日本版のマスターと同じ傷があるが、それすらも「意味のないコピー」と揶揄されている。
実際のところ、今回の中国版は漫画の「深夜食堂」をドラマ化したもので、日本のドラマ版のリメイクではない。しかし、日本のドラマ版も基本的に漫画をベースにして製作されたため、多くの要素が漫画の内容と一致している。日本の漫画やドラマをリメイクする場合には、厳しいルールがあり、製作するときにはセリフ1つも変えることができないという難しさがある。黄磊の顔にある傷も、原作者である安倍夜郎から絶対に再現するようにと求められた要素だ。実際には、放送された中国版の2話に登場した料理やストーリーにも手が加えられており、今後放送される予定の22話のうち半分以上はオリジナルのストーリーであり、可能な限り最大限の自由な采配をさせてもらっているのだという。
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