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中国人と日本の心をつなぐパンダの生態描いた絵物語「森のパンダ」が刊行 (2)

人民網日本語版 2017年06月19日15:27

 

唐亜明さん(写真上)と木下晋さん。


【四川に行ってパンダについて理解深める】

「日本人がパンダのことを初めて知ったのは、中国と日本の国交が始まった時。当時、中国が日本にジャイアントパンダの『ランラン』(メス)と『カンカン』(オス)を贈り、日本中にパンダ・ブームが巻き起こった。日本人がパンダを大好きになったのもその時から。子供から大人までがパンダを見るために動物園に行き、混雑時には3-4時間並ばなければならないほどで、歩きながら放飼場を見るだけだった。また、せっかく放飼場の前に来たのに、パンダが寝ていて、子供が泣き出すこともあった。パンダのちょっとしたしぐさでも、日本中で話題になる。特に、妊娠、出産の時は、日本中でトップニュースになる」と唐さん。

パンダに関する本を日本で何度も企画してきた唐さんは10年以上前に、パンダを描いてほしいと、日本の鉛筆画家の第一人者と言われる木下さんに依頼した。最初は上野動物園に行ってパンダを描いていたものの、2013年8月には、二人で中国四川省に行って描くようになった。

唐さんによると、「子供たちに、イラストや擬人化されたパンダではなく、中国の大自然の中で生活しているジャイアントパンダを見てもらいたかった。『森のパンダ』も日本の出版社が初めて中日合作絵物語の著作権を購入して発売された本」だ。

木下さんは取材に対して、「四川省に行った時の事はとても印象深く、パンダやパンダの生態環境などをよく知ることができただけでなく、中国についても深く知ることができた」と話した。

「13年の四川地震が起きて間もない時だった。途中でパンダが成長する自然環境をまず見ることができた。以前、動物園で食べては寝る赤ちゃんというのがパンダのイメージだった。でも、現地に行って、高い山々がそびえる生態環境を目にし、保護センターの職員からパンダの話を聞き、自然に近い環境で暮らしている保護センターのパンダを観察し、パンダがいかに氷河期から今まで生き延びてきたかが少しずつ分かるようになった」。

「例えば、赤ちゃんを2頭産んだら、(メスパンダは)必ず1頭を見捨てなければならず、残った1頭も成長したら、独立させる」。


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