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中日文化交流の新たな使者となった「絵本」

人民網日本語版 2015年01月12日13:58

北京東三環路の北京商務中心区(CBD)に、中国国内で最も早くオープンした絵本専門書店「蒲蒲蘭(ポプラ)絵本館」がある。数年前から始まった「親子で読書」ブームに乗り、この書店を訪れる親子連れは、連日後を絶たない。新華社が報じた。

だが、「蒲蒲蘭絵本館」と同店を経営する蒲蒲蘭文化発展有限公司が、日本最大の児童書出版社であるポプラ社が設立したという事実を知る人は少ない。蒲蒲蘭絵本館がオープンした2003年から現在に至るまでの十数年間、蒲蒲蘭は中国の絵本発展と共に歩みを進めてきた。

蒲蒲蘭の石川郁子総経理は、「同社が中国に設立されたきっかけとなったのは、坂井宏先・前社長が1990年代に初めて北京国際ブックフェアを訪れた時に遡る。中国には絵本、特に世界的に有名な絵本がほとんどない状況を目の当たりにした坂井氏は、中国で絵本を出版することを考えた」と話した。

石川総経理は、1989年に中国を訪れ、中国語を学び、中国人作家・王朔の作品「頑主」を日本語に翻訳し、日本に紹介した経緯があった。その後、中国での蒲蒲蘭設立準備を依頼され、中日文化交流という重責を担うこととなった。

蒲蒲蘭絵本館の設立当初、「絵本」は中国には極めて少なく、価格が大変高かったほか、教育観の違いから、一部の海外絵本のテーマや内容は、中国人の親にとって受け入れ難いものだった。石川社長は、「例えば、父子家庭について描いた『パパのカノジョは』という絵本などは、普通の中国人の親なら、絶対に子供に読ませたくないと思うものだ」と当時を振り返った。

絵本を普及させるため、蒲蒲蘭は、上海や瀋陽に続々と絵本館をオープンし、優れた海外の古典的絵本を中国人に紹介した。ここ数年の中国人の所得の増加に伴い、若い世代の親たち、特に一線都市に住む親の教育に対する考え方は、大きな変化を遂げた。このような状況から、国内の絵本市場は急速に成長しており、ある推算によると、毎年出版される新しい絵本は、すでに2千種類を上回ったという。


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