【『森のパンダ』を通して一人でも多くの人に中国を理解してもらいたい】
鉛筆で描かれた絵と赤い文で構成される絵物語の「森のパンダ」を開いてみると、細かいところまで綿密に描かれたパンダの絵が目に飛び込んでくる。そして、野生のパンダが赤ちゃんを産み、育て、赤ちゃんが成長し、独り立ちしていく物語のほか、パンダと現地の人々が仲良く共存する様子が描かれている。特に、地震でパンダが負傷し、現地の人に助けられるシーンはとても感動する。
「四川の旅で、僕のパンダに対する見方が変わっただけでなく、中国に対する理解も深まった。パンダが生活する広大な土地と国を目にして、地理的な意味で大きいというだけではないと感じた。当時、四川地震が起きて数ヶ月経ったばかりで、地震後、パンダを救出し、治療し、保護する様子を記録した写真展を見に行った。緊迫した救援活動中に、そびえる高い山に架けられた吊り橋の木の板が落ちてしまっていたため、現地の人々は体を張って『人の橋』を作り、救助隊が通行できるようにした。このエピソードには感動させられ、中国人は本当に精神的に強いと感じた」と木下さん。
「だから、地震で負傷したパンダを助け出し、かごに入れて背負い、山を下りて保護センターまで行く高齢者の女性のエピソードをこの本のクライマックスにしている」。
木下さんが四川の旅をした後に描いたパンダの絵は、ここ数年、東京や京都、新潟などで展示された。「見に来てくれた人の多くが、『中国に行ってパンダを見てみたい』と言っていた」という。
「現在、『森のパンダ』は中国語版、日本語版、英語版があり、一人でも多くの人に、この本を通してパンダや中国について知ってもらいたい」。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年6月19日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn