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世界で受け入れられる東洋文化テーマの映画製作について中日米のアニメーターが語る (2)

人民網日本語版 2017年06月20日15:11

日本の漫画家・士郎正宗のSF漫画「攻殻機動隊」は、さまざまな国で、アニメーション映画、TVアニメ、実写映画などの形式で上映、放送された。うち、神山監督が2002年にメガホンを握ったTVアニメは、中国のドラマや映画などの情報コミュニティサイト・豆瓣網で9.5ポイントという高い評価を受け、中国にも多くのファンを抱える。もちろん、未来が舞台の物語であるため、フィクションのストーリー。しかし、同作品では、中国も重要な「役どころ」となっている。神山監督は、「日本人は、外国の世界をよく知っているというわけではないものの、外国のものを崇めたり、憧れたりする傾向がある。そのような憧れを想像に変え、アニメにしている」とし、外国人であるため、中国をリアルに再現するのは難しいものの、「日本のアニメーターが見ているのは出資者の顔色ではなく、視聴者の顔色であるため、どんなテーマのアニメでも視聴者の立場に立って、何を考えており、どんなものを好んでいるかを考えれば、成功しやすい」との見方を示した。

中国人が中国の物語を描くのは、お手の物と感じるかもしれないが、「小門神(Little Door Gods)」のメガホンを握った王監督は、「しっかりとした中国の物語を描くというのは、長い間悩み続けるほどの難題」とする。そして、「中国の物語となると、キャラクターやストーリーの構成、ビジュアルなど、いろんな要素が関係してくる。自分たちが作りたい中国の物語とは、一体どんなものであるかということをよく考える」という。そして、中国らしい作品をどうしても作りたいという思いから逆に優柔不断になってしまい、本題からそれてしまいそうになったため、「小門神」を製作する時は本当に苦悩したという。最近、王監督の新作「阿唐奇遇(Tea Pets)」が完成した。同作品の製作の過程で、王監督は、「中国人である自分たちが中国の物語をうまく描けないのなら、誰がそうすることができるのか」という自信を持つことができるようになり、形式上の束縛を捨てて、物語だけに注意を注ぐことができるようになったという。現在、王監督は、「1960-70年代、アニメ製作会社・上海美術映画製作所は、見る人を感動させ、中国らしいアニメーション映画をたくさん作り、数世代の人に影響を与えた。現在、若い世代である自分たちの手で、本当の意味で若い人に受け入れられる中国のアニメーション映画を作ることができれば」と願っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年6月20日  


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