中国科学院海洋研究所は19日、科学研究者が190日間以上の西太平洋深海リアルタイムデータを入手したと発表した。これは中国深海データのリアルタイム伝送が、安定運行の段階に入ったことを意味する。新華社が伝えた。
中国科学院海洋研究所の王凡所長によると、海洋リアルタイムデータ観測はこれまで長い間、衛星リモートセンシングとブイが中心だった。水中・深海データの観測に用いる潜水ブイは毎年1回しか回収できず、前者のようにリアルタイムでデータを伝送することができない。
王氏は「昨年末の航海において、科学調査隊員は西太平洋潜水ブイ観測網の伝送手段を改良した。隊員は水面にデータリアルタイム伝送フロートを投入し、無線・有線という2つの手段により潜水ブイと連結させた。潜水ブイがデータをフロートに伝送し、フロートが衛星に伝送し、そこからさらに衛星が地上にフィードバックする」と説明した。
改良版潜水ブイはすでに190日以上のリアルタイムデータを伝送している。これらのデータには潜水ブイの状態、海水の流速や流れる方向、水圧のデータなどが含まれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年6月20日
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