福島原発事故の調査に向かったロボットが、放射能に「破壊」された恐怖を覚えているだろうか。中国科学院成都光電技術研究所は19日、陸上・水中緊急救助ロボット、異物引揚ロボット、小型水中観測ロボットを一体化した中国初の原発緊急救助ロボットを開発し、昨年11月末に大亜湾原発に引き渡したと発表した。科技日報が伝えた。
中国科学院特殊光電スマート化装備品研究開発チームの責任者である馮常氏によると、高放射線の現場の状況を把握するため、このロボットは世界最高水準の耐放射線カメラを取り付けている。最高で1時間あたり1万シーベルトの放射線の環境でも稼働し、水平解像度600本の画像を伝送できる。また、最高で1時間あたり100シーベルトの環境で、200-500万画素の高画質画像を伝送できる。そして高放射線環境下での無線データ伝送が可能なため、操作員はロボットを制御しながら、放射線量・気温・湿度など現場情報の収集といった各種緊急処置を行うことができる。さらにはロボットアームを使うことで異物をキャッチし、現場のサンプルを集め、バルブの簡単な開け閉めなどの緊急処置も行うことができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年6月20日
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