体験型教育サービスを提供する北京世紀明徳教育科技有限公司の会長で、キャンプイベントのブランド「青青部落」の生みの親の王学輝さんもその一人だ。王さんは、「研学旅行市場の潜在力が一体どれくらいなのか見積もるのは難しい。遊学、研学、キャンプ、社会での総合体験などさまざまな要素があって正確に定義することができない。自分はリーディングカンパニーの市場集積度から逆に業界の規模を推測するやり方をとる。計算してみたところ、海外遊学の分野で筆頭の新東方教育科技集団(新東方国際遊学ブランドを運営)の年間売上高は4億元(1元は約16.3円)から5億元ほど。筆頭企業の市場シェアは大体1~3%になるという業界の規律を踏まえると、海外遊学市場の規模は200億元から300億元くらいになる。国内遊学のトップはうちで、年間売上高は4億元だから、国内遊学市場の規模は200億~300億元程度になり、海外と国内を合わせると400億元から600億元ほどの市場規模ということになる」と話す。
11部・委員会が発表した意見は産業の爆発的発展の外的要因であり。根本的原因は研学旅行に対する親たちのニーズにある。王さんは、「今の親は1980年代生まれ(80後)や90年代生まれ(90後)がほとんどで、教育に対する考え方がそれまでの世代と異なり、より開放的な心理状態にあり、テストや課外活動を通じて子どもの成長を実りあるものにしたいと考える」と指摘。旅行では景色を見たり観光地に行ったりするだけではもはや満足せず、たくさん学んで知識を得ることとあちこちを旅して視野と見聞を広めることを結びつけ、旅行を通じて子どもによりたくさんの収穫を得てほしいと考えるという。
王さんは、「内的要因と外的要因が1億元規模の市場の誕生を促した。この意見が発表されから、各種投資機関が次々に現れた。資本に深く接してみて、研学旅行の市場規模は1千億元を超えており、今後10年から20年の間は成長産業になると判断した」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年6月22日
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