KSSのタカタ買収のニュースが明るみになって以降、KSSを傘下に収める中国の均勝電子(ジョイソン・エレクトロニック)も多くの人に知られるようになった。同社は16年2月に、60億元(約990億円)でKSSを買収した。
これまでずっと、世界の自動車工業は、日本、ドイツ、米国の三国がリードしてきたが、中でも日本の生態圏は最も閉鎖的だ。今回、子会社であるKSSがタカタのエアバック事業を買い取ったことで、中国企業が日本市場に進出する機会もできた。
ただ、劉氏は、「日本の中国企業の買収、特に、中国大陸部の企業の買収に対する警戒心は非常に強い」と指摘する。
日本は最近、両国関係を改善するための積極的なシグナルを発しているものの、劉氏は、「両国の関係を改善し、経済の分野におけるつながりを強化したいなら、中国と『一帯一路』(the Belt and Road)について話し合うだけでは不十分で、もっと多くの中国資本が日本国内の市場に進出できるようする可能性を探ることにもっと精力を注ぐべき」と指摘している。
(編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月7日
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