現代の青年の結婚のスタイルにも変化が起きている。伝統的な、「男性が年上」という結婚スタイルは過去のものとなり、「試婚(仮結婚)」や離婚に備えて結婚前に財産証明などを取得しておくケースが増加している。
一部の学者は、「親による結婚の催促」や「剰女(結婚適齢期になっても結婚できない女性)の出現」などを背景に、多くの青年が「結婚を焦っている」という現象に注目している。これは中国ならではの結婚をめぐる悩みで、社会がある程度発展し、いろんな原因が重なって、結婚をめぐって世代間で考え方が衝突している。
「結婚をめぐる焦り」に伴って出現するのが、独身の青年が結婚適齢期の青年に占める割合が日に日に高まるという現象だ。結婚適齢期になっても結婚しない青年が社会で注目を集めている。そのような現象は北京や上海などの大都市で際立っており、「剰女」だけでなく、「剰男」も増加している。 「結婚をめぐる焦り」の背後には、人口の構造や経済条件、社会観念、交際スタイル、家庭のプレッシャーなどさまざまな要素の影響が存在している。
多くの研究が、現代の青年の結婚スタイルは、伝統的な観念と異なる傾向にあることを示している。1990年、2000年、2010年のそれぞれの中国の女性の地位を調査した統計の分析によると、中国は元々、「男性が年上」というのが伝統的な結婚のスタイルだったものの、今はそれが大きく変化している。「男性が年上」という夫婦が明らかに減少し、「女性が年上」というパターンが明らかに増加している。その原因は、中国では男女比率がアンバランスの状態が長年続き、結婚観念も変化していることなどと関係しているのかもしれない。スピード婚したりスピード離婚したりする青年が増加し、「試婚」が独身の青年が追求する理想の結婚の形へと変化している。また、青年が結婚相手を選ぶ際の条件のうち、「経済状況」が一層重要な位置を占めるようになっており、離婚する時に備えて、結婚前に財産証明などを取得しておくというのが、青年の選択肢となっている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月11日
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